こんばんは、皆さん。
さて手塚治虫記念館の常設展の後半となります。
↑は漫画も劇画タッチとなり徐々に大人向けの作品も世に出ていた時に発表されたブラックジャックです。
今まで少年少女向けという事で優しいタッチで可愛いキャラを多く世に送り出していた手塚先生ですが新たなブームとなった劇画タッチに対抗する為に密かに絵の練習をしていたと聞きます。
※東京浅草アトム堂2F映像コーナー内での関係者証言より
そんな中で反転攻勢となったのが自身の医学の心得を活かしたブラックジャックでした。
また本館の映像コーナー内ではゴルゴ13で知られる漫画家さいとうたかを氏もこの作品が発表された時はショックだったそうで同じ発想の漫画を描こうと思っていた直後で先にやられたと悔しかったと語っています。
さて続いてはジャングル大帝です。
↑は主人公のレオです。
こちらは記念撮影スポットに設置された成長したレオとなります。
後日紹介しますが常設展から企画展につながる通路の壁にもジャングル大帝が描かれていました。
↑は時代劇の手塚作品代表作のどろろです。
ここ最近になってリメイク版アニメが作られ以前はPS2版TVゲーム・ソフトでも同タイトルが販売された事もあり未だにこれも評価が高い作品の1つとなっています。
そして↑はマグマ大使です。
代表作は1つの展示に1作ずつという形ですが他の作品は1つにいくつかまとめてという展示となっていました。
上段のユニコは子供の頃に定期購読していた雑誌に連載があって良く読んでいました。
中段の三つ目がとおるは本館外にも手形・足型を紹介しましたが写楽が主人公の漫画です。
また下段は宗教的なテーマで描いた漫画ブッダです。
この作品も世界で高く評価されていて以前行った福岡の筑後地方で開催された手塚治虫展でもその展示がありました。
手塚治虫記念館の更新の最初にもオブジェを紹介した火の鳥です。
各時代ごとにシリーズ化されています。
↑は多くの人気漫画家が住んでいたトキワ荘の展示となります。以前は手塚先生も住んでおられたアパートを未来の漫画家達の為に提供した場所でした。
またその当時のエピソードが描かれたトキワ荘物語という漫画も手塚先生は発表されています。
↑は当時の2Fの間取りです。
手塚先生の部屋の隣りがドラえもん等で有名な藤子不二雄先生の部屋でおそらく当時はどちらかだけが住まわれていた様です。
また1つ空けて仮面ライダーやサイボーグ009等で有名な石ノ森章太郎先生の部屋もあります。
その後にその空いた部屋には赤塚不二夫先生が住み時折石ノ森先生の部屋にやって来て話しをしたりさらにいびきをかいて昼寝もしていたというエピソードもあります。
なおこの漫画はドラマ化されていてNHKの夜の15分枠で放送されました。
ただその主人公は藤子不二雄で当然ですが手塚先生も登場するのですがその役は江守徹さんが演じられていました。
↑は映像コーナーの上映内容となります。
まずは手塚先生のインタビューから始まり前半では藤子不二雄先生やさいとうたかを先生・・・赤塚不二夫先生やアンパンマンの原作者やなせたかし先生、石ノ森章太郎先生や個人的に嬉しかった銀河鉄道999等で有名な松本零士先生というラインナップ。
後半にはマジンガー・シリーズやデビルマンの作者である永井豪先生、ガンダムの生みの親の冨野監督と全編において豪華な漫画家さん達が手塚先生について語るという内容です。
前半で面白い手塚先生についてのコメントですがすでに先にさいとうたかを先生のコメントは紹介済みなので省きます。
●赤塚不二夫先生
これから漫画家を目指そうとしていた頃に石森(石ノ森章太郎先生)と一緒に手塚先生の所に挨拶に行きました。
漫画の神様というイメージがあり手塚先生が人間の言葉をしゃべった時にびっくりしました。神様なんで人間の言葉しゃべると思っていなかったので驚きました。
●石ノ森章太郎先生
手塚先生の作品はどれも光と闇の部分まで描いている所が凄い所です。
普通は売れる事を考えれば当然ですが光の当たる場所を書いた方が良いのでしょうが手塚先生はそれも描きつつ光の当たらない闇の部分もしっかり描かれている作品が多いです。だから僕もそれを参考にして漫画を描く様にしています。
●松本零士先生
手塚さんの凄い所は常に色んなアイディアが頭にある所だと思います。
生前様々な漫画を描かれていますがもっと本人は漫画書きたかったのだと思いますよ。
●富野由悠季監督
僕は最初の鉄腕アトムのTVアニメがアニメ監督デビュー作になります。
その後になってからプロデューサーもして欲しいと頼まれました。
つまり監督もやりながらプロデューサーとしての仕事もしないといけない。
監督とプロデューサーは全然仕事内容が違う・・・作品としての監督もやりながらプロデューサーとして他のスタッフの管理もしないといけません。
大変ですが断れませんでした何故なら他に人いないからです。
それでも手塚さんも絵は書いてくれていましたので助かりました。
そういう彼の姿は今も僕の仕事のスタイルになってると思います。
さてこちらは常設展からいよいよ企画展のマクロス展へ続く廊下です。奥の階段を上がるとマクロス展入口となります。
通路が狭く全体は撮影出来なかったので部分的に撮影しました。
ジャングル大帝から↑はヒゲオヤジです。
そしてレオです。
反対の窓側となります。
ちなみに後ろはマクロス展の会場で↑はいわばバリケード代わりみたいに設置されていました。
次回はやっと言う感じですがマクロス展の様子を紹介したいと思います。お楽しみに。